私は今まで一緒に仕事をさせて頂いた中で、尊敬している歯科医師は何人かおられますが、眞坂歯科医院で勤務するようになり、更に二人の恩師に巡りあいましいた。一人はインプラント治療の恩師である岡田先生であり、もう一人は接着治療のパイオニアの眞坂信夫先生です。

眞坂歯科医院で勤務は、例えるなら、名も無い高校生球児がプロ野球チームにドラフト外でやっと入団したようなものでした。その実力差は凄く肌で感じました。

今では主流となりましたが、当時からC Tやマイクロスコープを使い、70歳近い眞坂先生は、昼休みや診療時間後も治療していることも多々ありましたし、その治療への集中力や、なんとかしてみせるという気迫と情熱は、近くで見ていて凄かったと今でも思います。

その思いが周りに伝わり、眞坂先生の治療した歯に対して、技工士さんも夜遅くまで技工物をどのように被せたらいいか、工夫しながら作製していましたし、残念ながら、抜歯になってしまうことがあっても、その思いを岡田先生が受けて正確なインプラント治療でなんとかしていました。

自分は只々、必死に技術を盗もうとし、足を引っ張らないように必死でした。

 

歯科医師の皆様も恩師がいて、私と同じような経験をされている先生方も多いと思います。私も破折した歯の治療を通じて、陰ながら、なるべく多くの患者さんに対し、満足いくような歯科医療を提供できるようになればと思います。

 

関屋デンタルクリニック駒沢  関屋 亘