「PDM21」は歯科医学の研修、意見交換、相談などを行なう場を作りたいという眞坂信夫先生の呼びかけのもとに2012年から少数歯科医が集まり、今では当たり前となったWeb会議システムを利用して毎月症例検討会を続けてきました。我々歯科医が日本人の口腔健康維持に寄与することによって、一人一人がより良い人生を送ることができるという強い信念の基に多くの協力者を得て2017年に正式に設立しました。

私は歯科医師免許を取得してから、自身の技術向上ということだけを目指してスタートしました。それは今でも変わらないことですが、眞坂信夫先生は臨床を行なう前に“歯医者”よりも“人間として”“どう社会に貢献するか”ということを根底に一貫して説いてきました。医療人として最も大切なことです。

Professional Dental Management for 21 Century という命名は、眞坂先生によるものですが、ここには治療技術だけではない多くの理念が含蓄されています。それは歯科医だけでなく受診者の方も含む双方向窓口となることが目的で、歯科医は専門家(Professional)として現時点で最大限可能な医療を実践するとともに、それを受ける患者さんには正しい情報を提供し続ける(Management)。そして次世代へ向けて信頼揺るがない治療技術として確立することを目指しています。日本発の世界に認められる歯科医療の改革の一つと言えるでしょう。

このスタディー・グループに参加する歯科医師達は、自身が解らないこと、出来ないことは正直に示して、事実を素にお互いの研鑽を手助けするスタンスで診療を行なっています。一人でもMal Practiceを行なうメンバーは厳しく排除されるという覚悟を持って仕事をしているということを、私Blog書き出しの1番手として宣言しておきます。

ASAHIデンタル・オフィス PRIMEC 朝日啓司

写真は故眞坂信夫先生のPDM21東京Web会議での風景です