2022年2月8日の第59回PDM21東京Web会議では、眞坂歯科医院 眞坂こづえから、破折歯接着保存治療について、口腔内環境の管理と改善を中心に症例報告を発表し致しました。2010年より故眞坂信夫先生より指導を受けて、スーパーボンドを用いた破折歯根接着保存治療を続けていく過程で、もともと歯根が破折歯してきた患歯に荷重が集中する環境の改善と、日々、年々変わりゆく咬合に対する管理を心がけて臨床を続けてきました。そんな中でも注意を要した症例、長期保存が叶わなかった症例に対するフォローアップ治療など、矯正や補綴による歯列咬合状態の改善などを含めて、ご報告させて頂きました。会員の大先輩の先生方のアドバイスを頂いたり、新たな気づきを得られたよい機会になりました。

1982年から40年続けられてきた、スーパーボンドによる破折歯根接着治療のデータをもとに、受診者の方に十分なインフォームドコンセントと、様々な要因を吟味した症例の選択をこれからも心がけて、個人個人の受診者の方にとっての最善を提供できるように努めて行きたいと思っております。

第59回PDM21東京会議報告