2023年4月12日第61回PDM21東京Web会議では、長谷川歯科診療所 長谷川晃嗣先生から、生活歯の破折症例発表と、ウェアラブルのブラキシズム筋電位計、BUTLERのGrind Careについてのご紹介をして頂きました。
歯科材料に造詣が深く、日本で使用されている多くの歯科材料・機械の日本工業規格(JIS)を専門委員として作られ、現在も東京歯科大学の非常勤講師として研究教育を続けられていらっしゃる長谷川先生の言葉に、会員の先生方も真摯に耳を傾けていらっしゃいました。
複根歯の破折歯は、接着させた後そのままでは抜歯窩に戻すことができないため、治療の適応外であるとみなしてきた時代もありましたが、新しい課題に挑戦する当会の会員の先生方は工夫をしてそれを可能とする症例を重ねてきています。本日も長谷川先生から新しい治療に使用する器具を紹介して頂いたり、それぞれの会員の先生方の治療方法を伺ったり、注水法など細かい点についての経験をディスカッションしたり、大変有意義な時間を持つことができました。また多くの受診者の方が悩み、歯科医師側も現在改善の手段に苦慮しているブラキシズムについての新しいアプローチの経験を長谷川先生から伺うことができて、新しい学びの喜びを感じた時間でした。
より良い治療を受診者の方々に提供するために、誠実に今それぞれに経験されている問題を提起して頂き、それに対してそれぞれの経験や意見や知識を共有できるこの時間は、本当にありがたい貴重な場であることに深く感謝しています。
これからも、より良い治療を受診者の方々に届けるために、会員一同精進してまいります。
長谷川晃嗣先生、素晴らしい発表をありがとうございました!