なかなか収束しない新型コロナ感染症。思い返せば2020年春、コロナ第1波の対応で追われていたころ、こんな出来事がありました。
当時、「歯科医院が最も危険だ!」という噂が流れ、患者さんは歯科医院に来たがらない。我々も飛沫が怖くて一日の診療人数をわずか数名に絞り込んで治療していました。医院は開店休業状態。
そんな開店休業状態のある日、「前歯が折れた!」という急患が来院しました。
初診時はこんな状態。
この患者様がラッキーだったのは、医院が開店休業状態で他に患者さんが居なかったこと。
この患者さんのために貸し切りで治療に当たることができます。
さっそく折れた歯の治療を始めました。
見える部分が折れているだけでなく、残っている歯の根も縦に折れています。
根管内の汚染を洗浄して、割れ目の清掃と洗浄を行い、接着剤でくっつけます。
そして同時進行で、歯の形を再生していきます。
土台まで完成するとこの状態。↓
ここまで1時間半、 一休みして気持ちも新たに診療再開。
後半は仮歯を作製しました。
初日終了時はこの状態。折れた歯は、一日の治療で仮歯装着の状態まで回復しました。↓
コロナのおかげで患者さんがたった一人だったので、1日でここまでできました。
そして、数日後治療の続き、型どりして、色合わせして、セラミック冠の完成です。
今日のブログの一部始終が動画でもご覧いただけます。
YouTubeこちらを見てね。
夢デンタルクリニック
大久保 弘道